オタクの虚妄奇譚

実在の人物、団体とは一切関係ありません。

作間龍斗(HiHi Jets)

さくまくん。

お顔が好き。

首の詰まったシャツとサスペンダー付きのくるぶし丈のパンツに靴下とマーチンとかオックスフォードシューズ。
ジャケットを肩にかけて、眼鏡かけてほしい。


ただ、さくまくんについてもあんまり知らない。

顔かわE超えてかわFやんけ…😢ってなってるだけだし、YouTubeとかぼけーっと見てるだけなのでそんな性格とか分かんない。
さくまくんとJETなDOするLIFEうぃる☺️💕
って思ったらもうエンディング。
機械系強いのほんとしんどいし、突如奇行に走るのもしんどい。
作間龍斗とかいてしんどいと読む。ちょうど4文字ずつだしいいんじゃない?(いいんじゃないとは)



切れ長のおめめと、綺麗な横顔と、まっしろなお肌。
三白眼好きとしては本当に目が好き。

私はさくまくんより5つ年上だけど、同じ図書委員のさくま先輩に初恋を捧げたい。


高校1年生の私(ぴちぴち)は、図書委員になってしまう。
地味そうに見えたのに、やること多くて思ってたより大変で、あくせくしてるときに助け舟を出してくれるのがさくま先輩。

さくま先輩は3年生で、背が高くて時折眼鏡をかけて私が読まないジャンルの本を読む。


私引くほど手先が不器用なので、透明の補強するテープみたいなのうまく貼れない。
なんか斜めになったり気泡が入ったり。

「さくま先輩、、すいません。
なんか下手になっちゃいました」

って言えば

「ん?あー、、大丈夫
慣れるまで難しいよね」

と、笑って一緒にやりながらコツを教えてくれる。
本を見つめる伏せた目がこちらを向いたら1 2 3恋がはじまる〜!!


「さくま先輩、いつも何読んでるんですか?

「ん?燃えよ剣

「面白いですか?」

「好きだよ、俺は」

好きだって〜!!!!!!!!!!注:本


燃えよ剣、実際中学生の頃気になってた男の子がお勧めしてくれたから読んだけど3pで挫折した。
面白かった?って聞かれたけど
「わたしには難しくて半分くらいしか読めなかった〜」って嘘ついたなぁ。本当は2行で挫折した。


図書委員だし、いつも本読んでるし、文系なのかなーって思ってたある放課後、さくま先輩が広げた赤本は有名私大の理工学部のもの。

「えっ、先輩理系なんですか?」

「えっ、理系だよ」

えっえっって2人でうるさい🥺
そういえば先輩のいる3組は理系じゃん…って思い出したい。
1年生(16さい)(ぴちぴち)の私にはまだちょっと縁がなくて分かんないんだよねぇ〜!!!


「理系なんだぁ、、すごいなぁ私数学苦手なんですよ
こないだテストで25点取っちゃって(実話)めちゃくちゃ母に怒られたんです(実話)」

「25点?どこが分かんなかったの?」


笑いもせず、聞いてくれます。
バッグの中のファイルに挟んだままのテストを取り出し、赤いピンがたくさんついた情けない答案を見せます。

「ここの逆裏対偶とか」

「あー、ここはねぇ…」


と、優しく教えてくれます。
無駄を省き、しっかり要点のみ絞って教えてくれるさくま先輩。恋だね!!!

ノートを開いた私の隣から、覗き込むように触れそうな距離で解説を続けるさくま先輩。
集中出来るわけもないので、結果的に数学の点大して上がらないんだよな〜!!!ごめんなさいせんぱい( ; ; )

少しずつ仲良くなって、先輩がたまに発作起こして変なことやってもスルーできるようになります。
ドヤ顔でギャグ言っても、あぁ〜(^^)みたいな顔できます。私なら。


授業中、グラウンドで体育の授業を受ける先輩を見て、目が合ったけど気のせいかと思ってたら手を振ってくれて、怖い古典の先生にバレないようこっそり振り返したい。


夏が過ぎ、少し肌寒くなってきたころ。
先輩の赤本やチャート式はずいぶん使い込まれ、眼鏡を外して眉間を押さえることが増えました。
話しかけるのも申し訳なくて、利用者の少ない図書室なので、仕事をある程度こなせるようになった私は1人で淡々と進めます。

ずーっと参考書と睨めっこのさくま先輩。
疲れてるだろうなぁと、ちょっとだけ図書室を抜け出して自販機で温かいココアを買って、いつも持ち歩いてるチョコと一緒に渡します。

「先輩、邪魔してごめんなさい。
無理しないでくださいね」

と言えば

「ありがとう、1人でいろいろやらせちゃってごめんね」」

と先輩は言います。
カウンターの中から、西日の当たる席で1人黙々と勉強する先輩を見るの、むしろご褒美なんですけどね!!

作間くん、あのお顔で甘党なの死ぬほど可愛い。無理。




冬服になり、それでも寒さを感じる11月半ば。
もうすぐ3年生は委員会引退(?)です。

半年とちょっと、週に一度お昼休みと放課後を一緒にさくま先輩と過ごしてきたけど、それももう終わり。
学年も、校舎も違う私たちは会う理由がなくなります。
だって連絡先も知らないもん。


さくま先輩の意外と頭いいとことか、よく分かんない親父ギャグとか、めちゃくちゃ甘党なとことか、柔らかくて低い声とか、なんでも知ってる気でいたけど何も知らなかったなって苦しくなる。

最後の日、

「短い間だったけどありがとうね。
楽しかったよ」

と先輩は言います。
きっとここで言わないと、後悔するとわかってるけどどうしても「好きです」ってたった一言が言えないまま

「私も楽しかったです
ありがとうございました」

と言って終わり。
ただの先輩後輩に戻ります。


あっという間に冬休み、年が明け、3学期。
3年生は登校がまばらになります。
学校全体に漂う、どことない緊張感に落ち着かないまま日々が過ぎる。
たまに、教室から見える渡り廊下で先輩を見かけます。

2月になるといよいよマジで誰も来ない。
さくま先輩と過ごしてた図書室で放課後1人、先輩が読んでいた本を辿るように読みます。
本棚に背を預けるように床に座り込んで。
でも難しくて、分かんなくて、2〜3ページ読んでぱたりと本を閉じて、まだ5時過ぎなのにすっかり暗い図書室で遠くの吹奏楽部の練習する音を聴きながら、すごくすごくさくま先輩のことが好きなのだと、改めて知ります。


あっという間に3月。
桜が咲くにはまだ早い、よく晴れた日。
卒業式の日。
私の母校は1年2年も参加だったけど学校によって違うのかな。

卒業式の日、在校生からしたら正直そんなに興味ないので眠たいなぁなんて思いながら偉いおじさんたちの話をぼけーっと聞いてます。
目だけきょろきょろ動かしてたら、すっと背筋を伸ばして座るさくま先輩を見つけます。
大学は無事合格したようなので、顔が少し晴れやかです。
こっち向かないかなぁなんて思ってたら、本当にこっち向いてくれて目が合う。合っちゃう。
さくま先輩が渾身の変顔してくるもんだから、思わず笑っちゃって咳をして誤魔化す。

先生にちょっと睨まれた私を見て先輩はにやにやしてる😠


恙無く式も終わり、みんな写真撮ったり、告白したり、思い出作りに勤しんでる。
私は校庭を走り周り、さくま先輩を探す。
ようやく見つけた先輩に駆け寄ると

「さっき笑ってたねww」

「先輩のせいですし😠」

「いっつも俺がギャグ言っても笑わなかったくせに」

「不意打ちだったからです〜!」

なんてやりあう。
いつものように話すんだけど、違和感を感じる。
その違和感の正体はすぐに気がつくんだけど、第二ボタンがないの。
もうね、ないの。
学ランの第二ボタンがないのよ!!!!!!!!!!


「先輩、ボタン…」

「え?あぁ、コレ?
さっき彼女に取られてさ〜、写真撮るのにねぇ」

と言葉と裏腹に嬉しそうに笑う先輩。

彼女おるんかーい



「女の子ってボタン貰ってどうすんの?」

「思い出じゃないですか?
私だって、欲しかった。好きな人の第二ボタン」

「えっ○○さん3年に好きな人いたの?」

「いた…けど失恋しました。
最後にボタン、欲しかったな」

「そっか…、うーん、、いる?俺のでよかったら」

と第三ボタンを外して渡してきます。

「第三ボタンてwwしょうがないからもらってあげますw」

欲しかったのとは違うボタン。
ひとつ下のボタン。


「さくま先輩、卒業おめでとうございます。
大学生になってもどうかお元気で」

「ありがとう、○○さんも元気でね」

「忘れないでください、私のこと」

「忘れないよ」

「私も忘れません」

「うん、、ありがとう
じゃあまた、いつか」

「はい、また」


「いつか」とか「また」とか来ないのよ。
もう分かってるの。
連絡先も知らないし、先輩と同じ大学に行けるほど頭も良くないし。
それでも、それでも「さようなら」なんて言えない。

好きだから。

いつまでも心に残り続ける。

あなたと過ごした日々を この胸に焼き付けよう
思い出さなくても大丈夫なように
いつか他の誰かを好きになったとしても
あなたはずっと特別で 大切で
またこの季節が めぐってく






今の時期、卒業式云々は不謹慎かなと思ったけど。
早く日常に戻れるといいな。


あ、さくま先輩の彼女はめちゃくちゃ美人なさくま先輩の同級生です。

まじで作間くんのこと全然知らないので、ファンの方からしたら「こんな人じゃない」ってなったらごめんなさい。
ただの妄想なんで。虚妄なんで。