オタクの虚妄奇譚

実在の人物、団体とは一切関係ありません。

佐久間大介(SnowMan)

さっく〜ん



佐久間くんはほんっとにいい友達。

同じサークルの元カレ目黒くんに未練タラタラな私をいつも励まして、いつも背中押してくる。

でも私のこと好きなんだよ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


男兄弟で育った佐久間くんは、恋愛感情のあるなしに関わらず絶対女の子扱いしてくれるから、やっすい居酒屋で飲んだあと駅まで送ってくれるし
「最寄り着いたら電話して!」
って電話したら家に着くまで話しててくれる。
家までは送らない。彼氏じゃないから( ; ; )

目黒くんも私も佐久間くんも同じサークルなんだけど、みんな仲良いからよく飲み会してて、その日もしょぴ先輩のお家で飲み会。
12時を回ったころ、お酒が足りなくてジャンケンで負けた人が買い出しに行くことになる。

ジャンケン激よわ芸人の私は案の定負け、買い出しに行くことに。
俺レモンサワー!おれも!アイス!
などとうるさい先輩方の声の中1人玄関に向かうと、目黒くんが後ろからやって来ます。

「どうしたの?」
「俺も行く。危ないじゃん女の子1人じゃ」

こういうこと言うからさぁ!!!!!!
好きになったんじゃん!!!!!
忘れらんないじゃん!!!!!!!

10月の夜、外は思いの外寒くて、お酒で火照った身体も頬も急速に冷やされる。

「寒いねえ」
「ん、まって」

と、引き止められて目黒くんのパーカーを肩にかけられる。
懐かしい匂いとサイズ感にぎゅうっと胸が苦しくなる。

「れ…目黒くんさ、こういうこと誰にでもしちゃダメだよ」

「目黒くんてww
蓮のままでいいよ、お前は」

いや呼べるか

アパートから最寄りのコンビニまで歩いて5分ちょい。
短いなぁって思ってるとポケットのスマホが震える。

《だいすけ:公園の前の信号で右に曲がったらファミマあるからファミチキ買ってきて》

と佐久間くんからLINE。
アパートの窓に腰掛けて手すりつかんで手の上に顎乗せてどんどん小さくなる私と目黒くんの影を見つめてる。
それを深澤先輩が発泡酒の缶傾けながら見てる。
サークラかよ私
多分、佐久間くんも私に続いて一緒に行こうとしてくれたんだけど、ほんの少し目黒くんの方が立つのが早くて、一緒に行けなかったんだよね( ; ; )

「蓮、佐久間がファミチキ食べたいって」

ファミチキ〜?あー、、ファミマちょっと遠いな
歩ける?」

「うん」

ファミマは多分15分くらいかかるのよ。
気を利かせてくれたことに気付く。
佐久間くん優しいし、お酒飲んでるので私が歩けるか心配してくれる目黒くんも優しい。

「なんかさー久しぶりじゃん」

「なにが?」

「こうやって2人で並んで歩くの
付き合ってた時は夜コンビニにアイス買いに行ったりしたよなー」

平然と楽しかった頃を語るから私涙目( ; ; )

大学1年の夏くらいから付き合って1年持たなかったくらい。
別れた理由はハッキリしないまま、目黒くんに「ごめん別れて」って言われてそれっきり。
多分、他に好きな人が出来たとかじゃなく、ただ単に私への恋愛感情が薄れただけ。
嫌いになったわけじゃない。

「お前さ〜、お前のピノ俺が勝手に食べたらぶーぶー怒ってたよなww」

だからやめい

「蓮のそういうとこ変わんないね」

ちょっと嫌味っぽく言ってしまって、自己嫌悪になってると、ごめんって宥めるように優しく、あの頃みたいに肩をポンと叩く。

だからそういうとこな💢💢💢💢💢💢



無事ファミチキゲットしてしょぴ先輩のアパートに戻ると同期のジーコ

え〜なに〜2人遅いやーん!!!
怪しない???

と茶化す。
付き合ってたことを知ってるのは、佐久間くんと深澤先輩だけなので周りもヒューヒュー言ってくる。
いわもと先輩こと筋肉さんは、なんとなく察してるので黙ってみてる。
佐久間くんは周りに合わせてヒューヒュー言ってる。
深澤さんは私をじっとみてくる。

やんややんや言いながらまたみんなが飲んでる中で深澤先輩が話しかけてくる。

「○○ちゃん、目黒どう?最近」

「あー…なんか、、向こうはその気ないみたいで普通なんですよね
私だけ、まだ好きみたいで」

泣きそうになりながら話すと壁になってくれて周りから見えないようにしてくれる。

「そっかー、あいつアホだからなぁ
こんな可愛い子がまだ自分を思ってくれてるのに気付かないのか」

ふかざぁ先輩はいつも優しい。
いつもはふざけてるのに、こういう時1番頼りになるし、1番寄り添ってくれる。
後輩にもいじられがちなのに、先輩に懐いてる後輩が多いのはこういうところだと思う。

「もうちょっと、周りに目を向けるのもいいんじゃない?」

「まわり?」

「うん、まぁいつかわかるよ」

そう言って肩をポンと叩いて煙草を吸いにベランダに出る。
エモ!!
煙草×深澤辰哉の親和性やばない?

えっ深澤先輩って私のこと…とならないのは、深澤先輩にはめちゃくちゃ可愛い私と同期の彼女がいるから。
仲良くないけど。
ちなみに私 佐久間くん ジーコ めぐろくんは2年
深澤さん しょぴ 筋肉さんは4年生。

新しいストゼロの缶に手を伸ばそうとすると、佐久間くんにパシッと腕を掴まれ
「大丈夫?」と聞かれる。
「大丈夫だから〜」と言うと「ん〜そう?」と不安げ。
多分これが目黒くんなら
「お前飲み過ぎ」って自分のそばから離れさせないし、多分お茶飲ませる。

なんならそれを見てためぐろくんが

お前はこっち

ってアイスを頭に乗っけてくる。
うわぁ、、、好き、、、
私が飲みすぎるだろうなって思って、しれっとコンビニでアイス買ってんの、、私の好きなやつ、、なんなんもう、、

しょぴが寝落ちして、どうするー?ってなったころ、みんなで雑魚寝すっかーと誰かが言うけど、さすがにそれは…と私は帰ることに。
すると佐久間くんも「俺も帰るわー」とついて来てくれる。

もう終電もない。
しょぴの家からうちまで歩いて2〜30分。
静かな夜の中、2人でテクテク帰ります。

「めめと2人でコンビニ行ったじゃん
どうだった?」

「んー、、なんかせっかく佐久間が気利かせてくれたけど…
蓮はその気なさそう、もう完璧に友達みたい」

「そっかー、そっかー」

1度目のそっかーは少し嬉しそうに。
2度目のそっかーは少し残念そうに。

「もう、諦めようかな」

「え?」

「深澤先輩にも言われたの
もう少し周りに目を向けてみたら?って」

「○○はそれでいいの?」

「うーん、、分かんないけど今のままじゃしんどいだけだもん」

「俺…はさ?」

「うん」

「○○が辛い思いしてんのもやだけどさ」

「うん」

「めめのことすげぇ好きなの知ってるからさ」

「…うん」

「なんだろ、うまく言えないけど、幸せになって欲しいよ」

「佐久間…ありがとう」

「うん、やっぱさっきみたいな浮かない顔より笑ってた方が可愛いわ!」

「佐久間が友達でよかった!」

満面の笑みで言う私に少し儚い笑顔を見せる佐久間くん。
マジでさっさと気持ちに気付けよ(自分)


それから少し経ったある日。
学校帰りに偶然目黒くんと会ってしまう。

「腹減ってる?メシ行かね?」

とさらっと誘ってくる目黒蓮
私の好きなもの覚えてて好きそうなお店に連れてってくれる目黒蓮
なんなん、マジで。腹立つな。

一緒にいるとやっぱり楽しくて、やっぱり好きで。
諦めきれないし、どんどん好きにさせるし本当罪なので80年ほど私の愛という牢獄に入ってくださいごめんなさい黙ります。

ご飯のあとは、バッセン行きたいな。
難なく打っていく目黒くんの横で、ヘッタクソな私。
それをみて爆笑してるけど、私のとこに来て後ろからハグするように一緒にバット持ってレクチャーしてくれる。
打ち返せたら、ハイタッチしてなでなでしてくれる。
koi-wazuraiしちゃう…


バッセンからの帰り、目黒くんが言います。

「今好きなやついんの?」

って。
お前だよ、と言いたい気持ちを堪えて

「いない、けど」

と小さな嘘をつく。

「俺さ、いるんだよね」

「そう、なんで私にわざわざ言うの」

楽しかったのにな嬉しかったのにな、協力してとかそう言うことかなって思ってたら

「お前なんだよね」

って。

「ごめん、自分から別れたいとか言ったくせに、結局まだお前のこと好きなんだよね」

俯きがちに、首痛めてる系ポーズしながら言われて、まさかそんなこと言われるなんて思ってなかったから

「ほんとに?」

と聞けば

「ほんとに、やっぱり俺にはお前しかいないんだと思う」

と真っ直ぐ目を見つめて言ってくれる。
ずっと聴きたかった言葉に思わず泣いちゃえば

「ごめん、泣くほど嫌だった?」

なんて聞くから「私も忘れられなかった」と言えば、折れちゃうんじゃないかってくらい強く強く抱きしめてくれる。

「ほんとごめん、今までごめん、もう離さない」

とか言われて〜〜(少女漫画脳)

無事に目黒くんと復縁し、次の日学食で佐久間くんに2人で報告します。

「さくま、本当にありがとうね
さくまのおかげだよ」

って。
多分目黒くんは佐久間くんの気持ち気づいてるYO!
ドッキドキだね!!!

佐久間くんは自分の気持ちを押し殺して

「まじで!?よかったじゃん!!!!おめでとう!!!
もう離れんなよ〜」

とニコニコ言ってくれる。
わーまじかーそっかーって切なく笑いながら小さな声で言い続けてほしい。

「お邪魔虫は消えるわ!」

と走り去っていき、途中で会った深澤さんと筋肉先輩に慰められる。
ラーメン奢ってもらいながらワンワン泣いてる。
次の日には元気で明るい佐久間くんに戻ってるけど、その日はひたすら泣く。
佐久間くんは若干自己犠牲的なとこがある気がするので、自分の幸せより好きな子の幸せを優先しそう。
優しさゆえだけど、佐久間くんが幸せなのが嬉しいよ( ; ; )



次の飲み会のとき、目黒くんは佐久間くんの隣に行き
「佐久間くん、ごめん」
って声かける。

「えっなにが?俺めめに謝られるようなことあったっけ?」

といつものニコニコ笑顔で言う。
目黒くんも空気読むタイプなので

「佐久間くんのチューハイ飲んじゃった」

「まじかよー!」

と笑う。
筋肉先輩は私のこと多分嫌いになるね!
ふかざぁさんは「男と女のことだから誰も悪くないよ」って言ってそう。
しょぴは相変わらず気付かんのじゃ!!!


きっと来年の春、新入生が入ってきて、佐久間先輩を好きになる可愛い女の子いるから幸せになってね😢






まぁ目黒くんこういうサークラ女好きにならなさそうだよね…