オタクの虚妄奇譚

実在の人物、団体とは一切関係ありません。

深夜のコインランドリーで遭遇したいジャニーズ4選



タイトル長い。




夜のコインランドリーってちょっと雰囲気ありますよね。
シーンとした中でうぉんうぉん機械音だけ聞こえて。
家に帰ってまた来ようかな、面倒だな、洗濯物盗られるのもやだしなって、椅子に座って足を組んで、スマホをいじる。



「あ、」


そう声が聞こえて顔を上げると、、









@永瀬廉

れんれんちゃん( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
かわいいれんれんちゃん( ˘͈ ᵕ ˘͈ )


「あ、、」

そう声がしてふと顔を上げるとそこには高校時代のバイト先の後輩の永瀬くん。

「○○先輩?」

「あ、永瀬くん、、」

「お久しぶりっす」

「本当だね、永瀬くんもこっちいたんだ」

「大学で上京して…
先輩こそ、地元の大学やと思ってた」

「あー最初は地元志望してたんだけどねー
大学も就職もこっちでしちゃった」

「あ、そっか
もう社会人なんや」

「そうだよー、大人になっちゃったよ」

「大変っすか?仕事」

「んー、思ってたよりしんどいことが多いかなぁ、、
楽しかったなぁ、高校生のとき」

1つぶん空けて、丸いお尻が痛くなる硬い椅子に座っておしゃべり。

「俺も楽しかったっす
毎日遊んでバイトして」

「可愛い彼女もいたしね〜」

「自分で言う?」

「言う」

「、、楽しかったっす
○○先輩と付き合ってたとき」

「わたしも、短かったけどねー」

そう言った直後、乾燥が終わった音が鳴り、わたしはそそくさと洗濯物を取り出して軽く畳む。
その中には数枚、男物のTシャツが。

「じゃあ、わたし行くね」

「、、はい
仕事頑張ってください」

「ん、廉もね
就活頑張って」

高2と高1の時に半年くらい付き合って、私が受験生になる時にバイト辞めてすれ違い始めて別れた廉くん。
廉くんがいるならと地元で進学しようとしてたけど結局上京して、他の恋も経験して、あの頃より大人になってもう一度出会いたい。
深夜のコインランドリーで。
一度も振り返ることなく帰るわたしの背中を少し降り出した雨が打ち付ける窓越しに見つめていて。





@中村海人

うみくん
あんま仲良くない知り合い。

「あ、、」

顔を上げると気まずそうな顔をしたうみくん

「あ、、」

「こんばんは」

「こんばんは」

「あー、洗濯?」

「えっ、ああ、うん、まぁ、コインランドリーだし、、」

「あ、そっか
ごめん、俺何聞いてんだろ」

「座んないの?」

うみくんは2つ空けて座る。ソーシャルディスタンスかな??

何喋ったらいいのかな、ずっと黙っとくの感じ悪いかなとか考えてるとうみくんが口を開く。

「あのさ、」

「ん?」

「来週行く?」

「来週?あー、飲み会?」

「うん」

「中村くんは?」

「おれは、、○○が行くなら行く」

「なにそれ笑
じゃあ行こうかな」

「ん、あのさ、」

「ん?」

「おれの下の名前知ってる?」

「かいと?」

「うん、そう呼んで」

「、、かい、、と、?」

「ありがと」

ありがとっていう前に照れたようにフッって笑ってますからね彼。
これから何かが始まる音が、深夜のコインランドリー、ふたつ隣の席で聞こえる。
そんな夜。





@伊野尾慧

伊野尾くんは会社の先輩。

「あ、」

「あ、伊野尾さん…」

「どーも」

「あっ、はい、、」

「ひとり?こんな時間に?」

「洗濯機の調子悪くて、、」

「あー、そっかそっか
大変だったね」

ふにゃっと笑うその人は、いつものスーツ姿と違ってゆるいTシャツとクロップドパンツにサンダル。
ふと自分の服装を見ると、これまたゆるいTシャツとゆるいロングスカートとサンダル。
髪も適当に結んだだけだし眉毛しか描いてないし、会うって分かってたらもうちょい可愛くしてきたのになぁなんて後悔が早々に募る。

「普段そんなかんじなんだね」

「えっ、あっ、いや、、まさか知ってる方に会うなんて思わなくて、、
ちゃんとした格好してくればよかったです、、」

「そう?可愛いと思うけどね」

「あっ、ありがとうございます、、」

テンパってるわたしをみてケタケタ楽しそうに笑ういのおさん。
わたしいのおさんが肩揺らして猫みたいな顔して笑ってるのめちゃくちゃすきなんですよね。恋です。

隣に座って欲しいけど、いのおさんは1つ席を開けて座りそうだな。

「○○さんって一人暮らしだっけ?」

「はい」

「こっから家近いの?」

「歩いて10分ちょいです」

「そっかそっか」

気まず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ぽつらぽつら、今日夜中あの映画何チャンでやるよとか、休みの日何してるとか、どうでもいいような良くないような話をしよう。

わたしの洗濯が先終わって、帰ろうとしたら

「待って、送ってく」

「えっ大丈夫です」

「女の子1人でこんな時間に歩かせらんないでしょ」

「伊野尾さんまだ終わってないじゃないですか」

「いいよ、別に」

「ありがとうございます」

月灯りの下で2人で並んで歩きたいな〜。
わたしよりすこし背が高いいのおさん。
車道側を歩くいのおさん。
歩幅を合わせてくれるいのおさん。

どのいのおさんも優しくて恋。

淡い恋心なのか、憧れなのか。今はまだ分からない感情を抱きはじめる。
深夜のコインランドリーで。







@松村北斗

北斗くんはたまに通勤のバスで一緒になる人。

「あ、」

そう声がして顔を上げると、見たことある顔。

「あ、、」

「「どうも、、」」

顔は知ってるけどまじで他人なので、なんとなく会釈して気まずいまま、右と左、端と端の席に座ってる。
響く機械音や時計の秒針の音がやたらと大きく聞こえる。
ふと外を見ると雨。

「あ、雨…」

傘なんて持ってないわけで、小さくため息。

「傘、持ってきました?」

「えっ?あー、持ってないです
まさか降るなんて思わなくて」

「僕もです」

空が低い音で鳴り、次第に雨は強まる。
雷やだなぁ怖いなぁなんて思ってたら稲妻が。

「うわぁ」

そんな素っ頓狂な声を出してしまって思わず恥ずかしくなってると

「大丈夫ですか?」

「大丈夫です、ありがとうございます、、
ちょっとびっくりしちゃって」

「今の結構近かったですね」

「ですね、、やだな
帰れないですね」

「ですね、、」

基本的にお互い人見知りで会話下手なのでそんな弾まない。
だけど想像してたのよりちょっと高めの優しい声とか、話し方とか、心地良くてすっと言葉が入ってくる。

「止むまで少し、かかりそうですね」

名前も知らない彼と、深夜のコインランドリーで2人、雨宿り。







〜〜〜〜〜



はァァァァァァァ〜〜〜〜〜
コインランドリーいこっかな😉😉😉
徒歩10分のところに新しくできたんで😉😉😉
れんれんかうみくんかいのおさんかほくとくんいるかもなんでね😉😉😉(いない)