オタクの虚妄奇譚

実在の人物、団体とは一切関係ありません。

佐藤勝利(SexyZone)

来ました、佐藤顔面大勝利さん。




勝利。
1ミリたりとも名前負けしないそのルックス。
なのに中身わりと普通な人。
その辺にいそう(言い方)



しょりたんはそんな仲良くない幼馴染。
中3のしょり先輩と中2のわたし(若い)(ぴちぴち)(可愛い)

登下校とかたまに一緒になるし、幼稚園から一緒だけど全然話さないの。
家も7秒くらいの距離なのに。
小さい頃は遊んでたのに、いつからか他人より遠くなってしまった。

※今せくぞのA MY GIRL FRIEND聴いてるので引っ張られてます。
俺らの野島伸司大先生、アザっす。



なんとなくもっさりしてる勝利くんだけど、勝利くんが中2のときの夏休み明けに髪を切ってから、モテるようになっちゃった。
一抹の寂しさを覚えるけど彼女とかいないし安心しちゃうし、自分でもまだ恋心に気付かないし素直になれない。

ある日同じクラスの可愛い子から

「勝利先輩と幼馴染でしょ?
彼女いるの?どういう子が好きなの?」

って聞かれて

「幼馴染っていうか家が近いだけだよ、全然仲良くないし彼女いるかわかんないや」

そう返すけど、なんとなくもやもや。

「じゃあさ、勝利先輩の連絡先知ってる?」

「うん、まぁ一応…」

「教えて?お願い!!」

「…聞いてみてからね」

その日の放課後、陸上部の勝利くんと帰宅時間を合わせるために図書室で時間潰して、3年生の下駄箱の近くで待ちたい。(怖い)

「勝利くん」

「○○?どしたの?」

「いや、うん、久しぶり…」

「あぁ、うん、久しぶり」

「一緒に帰ってもいいかな」

「あ、うん」

ぎこちなく会話して、ぎこちなくかえるの。
微妙に距離遠い〜!!!!間に2人入れるくらい離れて歩くの〜!!!!(通行の妨げ)

言わなきゃ、言わなきゃって思いながらなかなか言えないまま家に着く。

「じゃあ、また」

「待って!」

「ん?」

「あの、ね
私のクラスの子が勝利くんのこと気になってるみたいで
連絡先教えていいかな」

「えっ、ああ…うん
別にいいけど」

「…そっか、分かった
じゃあね」

心のどこかで勝利くんは断ってくれるんじゃないかなって期待してたけど、帰ってきた言葉に勝手に傷ついて、走って(7歩だけど)家へ帰る。

スマホを開いて、可愛いプリクラアイコンのあの子に
「勝利くんの連絡先」
って送るの。すぐにうさぎがぴこぴこしてる可愛いスタンプが返ってくる。
これで良かったんだよねって言い聞かせて、もう考えることを諦めた。


次の日学校で、あの子はピュレグミをくれる。

「○○〜、昨日ありがとね!」

ニコニコしたその顔は本当に可愛くて、嬉しそうで、勝利くん本当はかっこいいしお似合いじゃんなんて考えて、自分が笑えてるか心配になるの。大丈夫だよ( ; ; )

「でもさぁ、先輩返事遅いの!
私に興味ないのかな、脈なしかなぁ」

前の席に座って語るその子は、色白で睫毛が長くてぱっちり二重で、あーなんか女の子だなぁって勝手に悲しくなる。思春期の女の子ってそういうの気にするよね( ; ; )
大丈夫だよ、女の子ってみんな可愛いから( ; ; )

「言っとくよ、勝利くんに
ちゃんと返事しろって」

「ほんと?ありがとう〜!」

その日の夜、勝利くんに久しぶりにLINEする。
最後にLINEしたのは去年の勝利くんの誕生日。

《勝利くん、△△にちゃんと返事してあげて
返事遅いってへこんでたから》

《ちゃんと返してるよ》

《女の子には優しくしなきゃダメよ》

《うるさい》

すぐに返事を返してくれる勝利くん。
ぽすんと枕に顔を埋めて足バタバタしちゃう。
苦しい、思春期苦しい。うわー戻りてぇ。


それから、校内で勝利くんを見るたびに思わず顔を背けたり、逃げたりするようになっちゃう。
なんか顔合わせるのが恥ずかしくて気まずくて。

そんな時勝利くんからLINEが来る。

《なんで逃げんの》

《逃げてない》

《俺なんかした?》

《してない、別に普通だし》

《そう?》

素直になれない私(中2)(ぴちぴち)可愛い。
どんどん意識しちゃうよおおおおおあおああああ。


それから少し経った放課後、突然雨に降られて通学路にある公園の東屋で雨宿りしてたら、走ってやってきた勝利くん。

「久しぶり」

「うん」

「隣、座っていい?」

「うん」

隣に座った勝利くん。
その横顔は相変わらず綺麗で、どきどきしちゃう。

「○○、あのさ」

「…なに?」

「△△さんのことなんだけど」

「うん…」

「告白された」

「付き合うの?
いいんじゃない、△△可愛いし、お似合いだよ」

早口で捲し立てるように言っちゃう。ほんとは一つも本心じゃないくせに。

「雨、止んだし私帰る
じゃあね」

立ち上がって走り出そうとすると、ぱしっと勝利くんに腕を掴まれる。

「本当に言ってるの?」

「…当たり前じゃん
手離してよ…」

「じゃあなんで泣いてんの」

自分でも気付かないうちに流れてた涙を、勝利くんに掴まれたのとは反対の腕で拭ってるとギュッと腕を引き寄せて抱きしめられる。

雨上がりの公園で
突然抱きしめ
大嫌いと泣かれても
もう離さない

「離して…」

私とそう変わらない腕に込められた力は強くて、振り解けない。

「誰かに見られるから、ねぇ」

「あっ、ごめん」

そう言って体は離すけど、腕を掴んだ手を少し下ろして私の手を握る。

「手…離してよ」

「ごめん、無理」

「好きじゃない女の子にこんなことしちゃダメなんだよ」

「好きじゃない女の子にこんなことしないよ、俺」

目を見てそう言って落ちない女がいるのか、いやいない。

「何言ってんの、もう…」

目があって、思わず勝利くんの手をギュッと握り返す。

「…帰ろっか」

「うん…」

雨上がりの西の空に虹がかかってる中、並んで帰るの。
うわー激エモ。

勝利くんはたぶん△△ちゃんに《好きな人いるから》ってちゃんと断ってくれてる。



思春期で素直になれない2人はすぐには付き合わないけど、お互いの気持ちをなんとなく知れてるだけで幸せ。
好きな人が自分を好きって知ってるだけで無敵になれるあの感じ。
いつか歩み寄れたその時、少し大人になれたその時、好きだよって言えたらいいな。(ポエム)

いつか言う時が来るのかな
愛しているんだって
キミがいない世界は
考えたくもない
ボクもボクにまだなれなくて
臆病だったりしちゃうけど
キミみたいなヘソマガリ
ボクこそがふさわしいんだろう





〜〜〜〜〜



しょりたん、こんな人だったかな、、
違うな、、毎度のことながら。
ごめんなさい。しょり担としょりたん。



生まれ変わったらしょりたんの顔になりてーなー😙😙